夏バテ対策のコツ

2017年10月27日


夏バテは、高温多湿な日本の夏に身体がなんとか対応しようとしてしきれなかった結果、「だるくて疲れやすく、食欲がない」といった症状が起こる、いわば夏の身体の不調の総称です。
暑さだけでなく、エアコンが原因で起こることもあります。
夏バテの原因を正しく認識しておかないと、「夏バテだと思って食べずにいたら夏太りしてしまった」「夏バテではないはずなのにカラダがだるい」ということになりかねません。

夏バテの原因

「夏のカラダの不調が夏バテ」ですから、当然夏バテの原因は一つではありません。
従来の夏バテの原因は、暑さからくる食欲の低下や食事の偏り、大量の発汗、睡眠不足といったものです。暑いからといって冷たいものをたくさん飲んでしまうと胃液が薄まり、消化機能が低下して食欲が落ちるといった悪循環も指摘されています。
ところが最近の夏バテの原因は、昔ながらの「暑さによる食欲低下」といったものだけではないのです。
むしろ、今の夏バテに大きく寄与していると考えられるのが「エアコン」。つまり、エアコンの効いた室内と熱い外との温度差に身体がうまく対処できず、カラダが混乱して自律神経失調状態になること。

 

効果的な夏バテ対策

・エアコンの設定温度をうまく調節する
エアコンのきいた室内と蒸し暑い外を往復すると、身体はその変化についていけません。
5度以上の温度差に対しては、身体の温度調節機構はうまく働かないのですが、最近では最高気温36度以上も珍しくありません。
さすがにエアコンの設定温度を30度以上にしていては熱中症にもなりかねません。
昔は省エネの面から28度ほどがオススメと言われてましたが、外気温が36度にもなれば、28度で省エネとは言えなくなってきました。
無理に我慢せず、快適な温度で冷えすぎないように調整しましょう。

・こまめに上着を脱ぎ着して調整する
といっても公共機関やオフィスのエアコンはどうしようもないですから、さっと羽織れる上着を一枚持って、こまめに脱ぎ着しましょう。

・エアコンよりも除湿機能や扇風機を活用する
湿度が低いと涼しく感じるので「エアコン(冷房)より除湿」を心がけましょう。

さらに風があると体表から熱が奪われて涼しくなるので扇風機を併用するのもオススメです。

エアコンの向きは、直接体を冷やさないように、風向きは天井に向けるのがポイント。直接冷たい風が体にあたるようにすると、体の表面の熱が奪われつづけることになってしまうので、体が疲れてしまいます。扇風機も首を振るようにしましょう。

・就寝中、基本的には夜間のエアコンはタイマーで調節
寝ているときにずっとエアコンがかかっていると身体に負担がかかると言われていましたが、熱帯夜が毎日続くようでは、タイマーが切れた途端に目が覚めてしまって不眠になることも。
3時間程度の長めのタイマー設定にしても途中で目が覚めてしまう場合は、冷えすぎない温度でつけっぱなしの方がいいでしょう。

・暑くても冷たい飲み物のがぶ飲みはNG
暑いと冷たいものが欲しくなりますが、冷たい飲み物を取りすぎると、胃酸が薄まるとともに、カラダが冷える事によって胃で働く酵素の働きが落ち(酵素は37℃でもっとも効率よく働く)、胃腸機能が低下してきます。

・少量でも良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂る
夏バテ防止に効果的な食事の摂り方は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂るようにすることです。
たとえ少量でも質の良いものを食べることが重要。

ビタミンの中でも特に重要なのは糖質の代謝を助けるビタミンBなのでこれを積極的に摂りましょう。
豚肉や精製していない穀類、豆類などに多く含まれます。

・運動や半身浴で上手に汗をかいて体温調整を
汗をかくのはカラダの温度調節のためにもとても重要。
しかも、血流も良くなる、老廃物も出てゆくという効果もあります。
暑いからといって身体を動かさないとうまく汗をかくことができなくなります。

涼しい夕方などにちょっと歩いてみるなど、適度な運動をしましょう。

 

日本の夏は、夏バテになりやすい環境

わたしたちのカラダは、自律神経の働きで、暑さを感じると汗をかいてカラダの外へ熱を逃がし体温を調節しています。

しかし、現代の生活は、暑さと湿度が増すばかりの屋外と、エアコンを効かせた室内との出入りを繰り返す、温度変化の激しい環境下でおこなわれています。

毎日のように続く高温多湿(30℃以上の高い暑さと、60%以上の湿度が高い状況)に加えて、この生活環境で脱水傾向(かくれ脱水)が続くと、自律神経のバランスが崩れやすく、その結果、入眠困難やだるさが起こるのです。

夏バテにならないための日常的な対策には、十分な睡眠と規則正しい生活、そしてバランスよい食事が第一。
3食をバランスよくきちんと食べて、食事の中から栄養素とともに水分や塩分などのミネラル(電解質)を摂り、よく眠り、しっかり休む。

とくにお盆過ぎには、カラダに夏バテの要因が溜まっていますから、冷たい飲料や食事を避けるようにしてください。

できるだけこまめに水分や少量の塩分を補給することで脱水を回避し、自律神経バランスを維持しましょう。