MCI(軽度認知障害)発症リスクを判定するシステム開発。


うつ病の人はリスク高

MCIになりやすい人を早期に発見する独自スコアリングシステムを開発米国神経学会(AAN)は3月18日、MCI(軽度認知障害)発症のリスクの高い高齢者の特定に寄与する新たなスコアリングシステムを開発したと発表した。
同システムは、記憶障害の状態を早期に発見することを目的として開発され、被験者の疾患や状態によって、MCIになりやすい、なりにくいを判断する。

MCI発症リスクと特に高い相関性を示した因子は、年齢、心臓疾患の危険因子、抑うつ、不安障害、ならびに試験開始時における記憶または身体機能障害だった。
一方、認知症との関連性が指摘されているAPOE遺伝子については、中程度の相関性しか認められなかった。

健常者と認知症者の中間的段階、MCI(軽度認知障害)健常者と認知症の人の中間的な段階として、MCI(軽度認知障害)がある。

MCIとは、記憶、決定、実行などの認知機能のうち、一つの機能に問題があるものの、日常生活においては問題のない状態のことである。

記憶障害を自分自身で認識しており、全般的な認知機能に問題がない状態ではあるものの、MCIの状態を放置すると認知症となるケースがみられる。

認知症は、症状の進行を遅らせることは可能であるが、完治は困難である。

そのため、症状の早期発見と予防が重要となる。

MCI有病者数 約380万人(平成22年)平成22年の段階で、日本の認知症者数は約439万人で、65歳以上の高齢者の15%を占めているほか、MCI有病者数は約380万人であると推計されている。

高齢化社会が進行するにつれて、認知症者数が増えることが予想されていることから、今回の新たなシステムの開発は、認知症対策に寄与するものとみられる。