パニック障害は完治する?
「パニック障害は完治するのか?」
パニック障害を患った人の多くが、この疑問にぶつかることでしょう。
まず最初にはっきり書いておきますが、、、
パニック障害に「完治」はありません。
というか、完治などという言葉を使うのはおかしいのです。
あくまで「完治」という言葉は使うのがおかしいというだけで、「症状が出ない状態」「普通の生活を送れる状態」へ持っていくことは可能なのです。
これを専門用語で「寛解(かんかい)」と呼びます。
寛解とは、「病気による症状が出ない状態」のこと。
パニック障害は、寛解することが可能な病気。
ですので、落ち込む必要などどこにもありません。
ご安心ください。
生活リズムを整える
「パニック障害を治したい人は、まず生活リズムを整えましょう!」
・・・・などと言われても、正直「何それ?」という感じでしょう。
そんなことで治るのなら苦労はしない、と。
しかし、何事も順序が大事。
いきなりワープはできません。
まずはしっかりと土台を作っていかなければ。
これからいろいろな方法でパニック障害を治すための行動を起こすにしても、ベースとなる「生活リズム」が不規則でバラバラなものならば、あまり意味がなくなってしまいます。
土台ができていないのですから、その上に何かを積み重ねようとしてもあまり意味がないのです。
体の調子を元に戻そうとする場合、まずは何をおいても「規則正しい生活」です。
これだけで、免疫力も高まるし脳内に分泌される物質も正常化されやすくなるでしょう。
パニック障害は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどの異常分泌が原因だと言われていますので、場合によっては生活リズムを整えるだけで大幅に症状が改善する人もいると思われます。
毎日同じような時間に寝て同じような時間に起きる。
そして、睡眠は毎日7時間以上取る。
多忙なサラリーマンの方などには難しいことでしょうが、可能な限りこれを実践していただきたいです。
上司に許可を取って残業を減らしてもらったり、できるならば時間のゆとりがある職へと転職をしてみたり。
今のご時勢、こうした行動を取るには勇気がいることだと思われますが、なにぶん自分の体のこと。
人間、何をするにも体が資本です。
もし可能であれば、ゆとりの確保に向けて行動を起こしてみてください。
脳は「規則的なリズム」が好き
散歩をする、ランニングをする、ガムを噛む、といったリズム運動もそうですが、やはり基本となるのは生活のリズム。
正しいリズムが刻まれていると、体内が正常な働きをしようと最大限に動くのです。
生活リズムを整えることは、パニック障害を治すための基本にして非常に効果がある方法なのです。