【健康】 “効かないサプリメント”にダマされない! 失敗しない3つのポイント


’16年に東京都が行なった「健康食品の利用に関する消費者調査」によると、30~40代のおよそ7割がサプリメントなどの健康食品を利用しているとされています。

なかには、自分だけでなく、両親がはまっているという人も少なくないはず。

しかし、「サプリメント業界は玉石混交、すべての商品が優れているわけではありません」と語るのは、

健康情報誌で数十社の健康食品の販促を担当する現役広告マンのX氏。

“効かないサプリメント”にダマされないコツ

◆その1.研究論文を探すべし!

「眼精疲労にはアントシアニン、頻尿や薄毛にはノコギリヤシなど様々な成分がありますが、実際に効くのかどうかを簡単に調べる方法があります。

その一つがGoogle Scholar(グーグルスカラー)と言うツールで、幅広い学術論文を検索することができます。

例えば、『ノコギリヤシ 頻尿』で検索すると、いくつかの研究論文が出てきます。

ちょっと文章が難しいですが、何年にどんな実験が行われ、結果がどうだったのかを調べることができます。

以外と『今回の実験では効果は認められなかった』という結果もあります。

商品のHPなどでは効果があったというグラフが出ていたりしますが、簡略化されていたり、大事なポイントが省略されていることがあります。

その代表的な例が、人間を対象にした実験と動物を使用した実験。

当たり前ですが、人間を対象とした実験の方が信頼性は高いです。

マウスを使った実験結果を、あたかも人間に効果があったように見せる広告もたくさん出回っています。

マニアックな成分は検索にかからないこともありますが、その時点で、ちょっと怪しいと思ったほうがいいでしょう」

◆その2.含有量を確認すべし!

「Google Scholar(グーグルスカラー)で成分の有効性が分かったら、実験で使用された成分の量と、サプリメントに配合されている成分量を比べてみましょう。

実験で使用された量よりも配合量が少なければ実験で得られた効果を得られる保証はありません。

『そんな商品が販売されているの!?』と思うかもしれませんが、それこそが玉石混交たるゆえんです。

成分含有量は少ないのに値段は高い商品も沢山あります。

過去に、健康食品で、ブルーベリー3粒分しかアントシアニンが入っていない商品もありました」

◆その3.ダメな商品にありがちな広告記事の特徴

「日本には医薬品医療機器等法、通称『薬機法』という法律があります。

健康食品はあくまで『食品』であり、『医薬品』のような効果効能をうたうことは薬機法によって禁止されています。

例えば、『糖尿病が治る!』なんて表現はもってのほかですし、広告紙面の中で『糖尿病』という病名を出すだけでも効果効能を読者にイメージさせてしまうためアウトです。

健康食品を販売している会社で『薬機法』を知らない会社はありません。

わかっていながらルールを破っているわけですから、悪質と言わざるをえません。

こういった表現を多用している商品には、手を出さないほうがいいでしょう」

ポイント1、2で有効性を確認したら、「効く!」と信じて飲むことが重要だとX氏は続ける。

「『プラセボ効果』という言葉をご存知でしょうか?

二重盲検法という実験では被験者を2つのグループに分け、片方のグループには本物の成分を、もう片方には偽薬を与えて効果の優位差を調べます。

すると、偽薬を与えられたグループにも一定の割合で症状の改善が見られることがあるのです。

『信じるものは救われる』とはよく言ったものです」

自分の飲んでいるサプリだけでなく、親が飲んでいるのであれば、親のサプリも調べてほしい。

特に高齢者は中身もよくわからないものに、毎月、高い金額をサプリメントに費やしている可能性もあるからだ。

ちなみに今回は一般の健康食品についてのレポート。

特定保険用食品(いわゆるトクホ)などはまた別物であることを付け加えておこう。